野宿者問題・生活保護問題

(1)生活保護基準の引き下げに反対します。

 2018年10月からまたもや生活保護費の引き下げが行われます。75歳の単身高齢者だと7万5000円から7万1000円に4000円も下げられます。厚生労働省は生活保護利用者の意見を一切聞くことなく一番低所得の層に合わせて無理やり引き下げを決めました。大変乱暴なやり方です。

 釜ヶ崎の単身高齢者にも非常に大きな影響を与えます。貯金ができなくなります。外出を控え引きこもる人が出てきます。有料老人ホームの人は特に深刻な影響を受けます。

 生活保護基準の引き下げは、生活保護法第3条で規定された「健康で文化的な生活」を破壊していくものです。撤回すべきです。

(2)年1回の資産申告書提出に抗議します

 今回の生活保護基準の引き下げによって貯金することは困難になりました。これ以上増えることはありません。すでに2015年度から3年間の資産申告書提出によって西成区保健福祉センターは生活保護利用者の資産状況を把握しています。資産申告書提出の意味は失われました。生活保護利用者に対して通帳というプライバシーを明らかにさせて屈辱感を与える意味しかありません。やめるべきです。

 さつきつつじ会・ジョイフルさつきは資産申告書提出お断りの取り組みを進めていきます。昨年は4人の方が資産申告書提出を断りましたが、西成区保健福祉センターから指導指示の動きはありません。


 資料として

  1. 「2018年2月17日生活保護基準引き下げ問題学習の集い資料」
    2018年2月17日生活保護基準引き下げ問題学習の集い資料
  2. 「2017年5月10日西成区保健福祉センターに対する生活保護受給者の貯金の取り扱いの件及び平成29年度資産申告書提出の件に関する申入書」
    2017年5月10日西成区保健福祉センターに対する生活保護受給者の貯金の取り扱いの件及び平成29年度資産申告書提出の件に関する申入書
  3. 「2016年9月24日資産申告書提出問題寄せ場交流会への問題提起」
    2016年9月24日寄せ場交流会生活保護分科会問題提起

を掲載します。